父の気持ち👦
3人目の妊娠がわかってしばらく経った頃、「次は助産院で産みたいなあって思うんやけど」
と妻から言われた。助産院とはどんなところなのかピンと来なかった。
妻が「良い」と思ったなら自分にも不安はなかったが、イメージがわかなかった。
そんな中、何度目かの健診の時に初めて同行できた。それまでは、なかなか日程が合わせられず、妻と次男(1歳半)と2人で訪れていた。
まず玄関で靴を脱ぐと、次男はまるで自宅へ帰ったかのように中へ駆けていった。
人見知りでよそへ行くと緊張しがちになることの多い次男が、活き活きと走りまわっている姿を見て、彼はもはやここをよそと思っていないのだと感じ、助産院ってそういう空気感のあるところなんだ、と直感した。
妻の健診が始まり、彼女がまるで実家に帰ってオカンと話しているかのようなやりとりをしていて、何だか暖かい気持ちになった。
健診に、その後何度か一緒に行くうちに、何となく自分の中にも実家に帰った時のような気持ちが芽生えてきた。第3子の実家なのかもしれない。
長男、次男、長女と、それぞれ別のところで出産を経験した妻の、勇気と選択を尊敬している。私たち家族の新しいいのちの始まりを、心友助産院で迎えられて幸せです。
出産は少し冷える夜中でしたが、「また後でくるね」といって自宅へ帰る車中でも心のあったかが持続していたのは今回が初めてでした。